今回は不登校やひきこもりに悩むご家族と当事者を支援するNPO法人「FirstStep」についてご紹介します。
20年以上サポートを行っている「老舗」で、経験者である親や元当事者たちが中心となり、独自の理念と実践的なアプローチを採用。
不登校、ひきこもりに悩む方たちに対して骨太な支援を行っています。
この記事が悩み解消の一助になれば幸いです。
ポイント
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経験者達による支援: 元当事者やその家族がピアサポーターとして活動の中心
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親を起点としたアプローチ: 「親が変われば子供も変わる」という理念に基づき、親向けの勉強会や相談を重視
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多様な支援内容: 相談、居場所提供、交流イベントなど、多角的なサポートを提供
FirstStepとは
FirstStepは、不登校やひきこもりを経験した当事者やその家族が中心となって、同じような悩みを抱える人々をサポートする特定非営利活動法人です。
前身となる任意団体「始める一歩の会」の活動を20年以上継承しており、経験者ならではの視点から、当事者とその家族の自立を支援しています。
特に力を入れているのが、親を起点としたアプローチ。
「親が変われば子供も変わる」という理念のもと、親向けの勉強会や個別相談を通して、まず家族が主体的に行動するためのきっかけを提供。
東京都新宿区高田馬場を中心に活動していますが、オンラインでの相談にも対応しており、全国から多くの参加者が集まっています。
主な活動内容は、グループ対話形式の「親の勉強会」、居場所提供の「はじめる一歩の会」、個別の状況に応じた「個別相談」や「当事者支援」など多岐にわたります。
また、登山やカヤックといった交流イベントも開催し、家族以外の人とのつながりを広げる機会も提供あるので合う方にはとても合うでしょう。
基本情報と特徴
FirstStepは、不登校・ひきこもりの家族支援を専門とするNPO法人。
活動の中心には、ピアサポーターと呼ばれる、元当事者やその家族がいます。
彼らが相談者の気持ちに寄り添い、20年以上の豊富な経験に基づいた支援を提供しているのが最大の特徴。
主な活動は、以下の通りです。
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親の勉強会: 親が主体的に変化することで子どもの変化を促すことを目的とした、グループ対話形式の集まりです。毎月第2日曜に高田馬場とZoomで開催されています。
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個別相談: 相談員と1対1でじっくり話す機会を提供しています。対面、Zoom、メール、チャットなど、さまざまな方法で相談できます。
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当事者支援: 当事者の自立に向け、心理士や専門家が第三者として寄り添い、サポートします。
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交流イベント: 登山やカヤック、農業体験などを通して、当事者や家族が自然に触れ、社会とのつながりを持つ機会を提供しています。
また、非営利団体として運営されており、会員からの会費や寄付で活動が成り立っています。
メリット・デメリット
FirstStepの主なメリットは、当事者や元当事者の親が中心となって支援を行うという点。
これにより、相談者は自身の悩みを深く理解してもらえる安心感を得られ、より実践的なアドバイスを受けることができます。
また、親の勉強会では、多様な背景を持つ参加者との対話を通じて、さまざまな解決法や新たな気づきを得る機会が提供されます。
オンラインでの相談も充実しているため、遠方に住んでいる人でも支援を受けやすい点もメリットでしょう。
一方、デメリットとしては、活動のある程度がボランティアベースであるため、スタッフ個人の負担が大きいという点。
これにより、サービスに時間的な制約が生じたり、料金設定が高めに感じられる場合があるかもしれません。
サービス料金など明瞭で、こちらからご覧くださいませ。
また、サービスの品質がスタッフのスキルや経験に依存する部分があるため、支援内容にばらつきが生じる可能性も考えられます。
運営維持のため、利用者への料金負担や寄付を募る必要があることも、人によってはデメリットと感じるかもしれません。
向いている人と他との違い
FirstStepの活動は、「親が変われば子も変わる」という理念に共感できるご家族に特に向いているでしょう。
親の勉強会を起点として、まずは親自身が主体的に行動し、子どもとの関係性を見直すことから始めるため、このアプローチに前向きな姿勢で臨める人に適しています。
また、当事者や元当事者の親といったピアサポーターが中心となっているため、同じような経験を持つ人たちと支え合い、共感を得たいと考える人にも向いています。
他の支援団体との大きな違いは、この「ピアサポーター達による支援」と「親を起点としたアプローチ」。
専門家のみが支援を行う団体が多い中、FirstStepは経験者が中心となり、当事者の気持ちや家族の苦しみを深く理解した上で、実践的なアドバイスを提供。
また、単なる相談だけでなく、居場所の提供や交流イベントなど、社会とのつながりを広げるための多様な活動を行っている点も特徴的。
これにより、単発的な支援ではなく、長期にわたる継続的な伴走支援が可能となります。
参考:不登校だといろいろなことに悩むと思います。
下記はFirststepのX(旧ツイッター)アカウントに8月時点で固定されたリポスト投稿。
いろいろなことの対応についてアドバイスがいただけるかと思います。
*どの支援者においてもお考えが合うかどうかは人によるかとは思いますが。
覚えておいてください。
不登校のわが子のことを
お盆の帰省で「学校は?」と聞かれたら①「元気にやってます」
②「好きなことを頑張ってます」
③「おかげさまで…」と会釈私はこれのどれかで
やり過ごしました。実家の親にだって有効です。
その時は言い方を変えて①「元気だから大丈夫」…
— めいめい|不登校の寄りそい (@meymey0404) August 13, 2025
口コミ、評判
NPO法人FirstStepに関する口コミは見つけることができませんでした。
くわしくは公式サイトをご覧くださいませ。
ご存じの方がいらっしゃいましたらコメント欄から投稿をお願いいたします。
まとめ:NPO法人FirstStep
NPO法人FirstStepは、不登校・ひきこもりの問題に特化した支援団体であり、特に親を起点としたアプローチとピアサポーターによる支援が活動の柱。
同じ苦しみを経験した人たちが中心となり、親の勉強会、個別相談、居場所づくり、交流イベントなど、多岐にわたるサービスを提供することで、当事者とその家族が「はじめの一歩」を踏み出すための手助けをしています。
この団体は、単に専門的な助言を与えるだけでなく、悩みを抱える人々が互いに共感し、学び合える場を提供することに重きを置いています。
費用面での課題や、スタッフの負担といったデメリットはあるものの、同じ境遇の人と深くつながりたい、親がまず変わることで状況を打開したいと考えるご家族にとっては、非常に価値のあるサポートを得られる場所だと言えるでしょう。
まとめポイント
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経験者による支援: 元当事者やその親が中心のNPO。
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「親」を起点: 「親が変われば子供も変わる」が基本理念。
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多様な活動: 勉強会、個別相談、居場所、イベントなどを提供。
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共感と安心: 同じ悩みを持つ人同士が支え合う場。
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長期的な伴走: 単発ではなく、継続的な支援を重視。
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オンラインも対応: 全国どこからでも参加可能。
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費用は明確: 料金体系を公開し、運営を支えている。
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ピアサポートが強み: 専門家とは異なる視点で寄り添う。
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社会とのつながり: 交流イベントで外部との接点を広げる。
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運営は非営利: 会費や寄付で活動を維持している。