不登校のお子さんを抱える親御さんは、お子さんの将来について多くの不安を抱えていることでしょう。
居場所や学びの場を探す中で、「フリースクール」や「サポート校」「寮」「訪問支援」という言葉を目にすることも多いかと思います。
この記事では、不登校や引きこもりで悩む子どもたちを支援する「認定NPO法人 高卒支援会」について、その特徴やサービス内容、メリット・デメリット、他の支援団体との違いなどを詳しく解説します。
お子さんに合った場所を見つけるための一助として、ぜひご活用ください。
この記事のポイント
・高卒支援会の概要、教育理念、特徴
・フリースクールとサポート校の2つの側面から支援内容
・高卒支援会を利用する上でのメリット・デメリットの把握
・高卒支援会が向いている人や、他団体との違いが明確に
認定NPO法人高卒支援会とは
高卒支援会は、不登校や引きこもりで悩む子どもたちのためのフリースクールとサポート校を運営している団体です。
子どもたちが規則正しい生活を送り、自信を持って自立し、社会に貢献できる未来を実現することを目指しています。
この団体は、平日の朝9時半から17時まで教室を開放しており、小学生から20代の若者まで、様々な年齢の生徒が一緒に過ごしています。
生徒一人ひとりのペースに合わせて、生活リズムを整えながら、自信や自律心を育むためのイベントや課外授業、合宿など、多様な活動を提供しているのが特徴です。
また、ただ学校の代わりとなる場所を提供するだけでなく、高校や大学への進学をサポートしたり、通信制高校の単位取得を支援する「サポート校」としての役割も担っています。
勉強が苦手な生徒にはスタッフが丁寧に指導し、受験対策も行っています。
登校が難しい生徒には、SNSでのコミュニケーションや、スタッフが自宅を訪問する「家庭訪問支援」も提供しており、90%以上の生徒が引きこもり状態から脱した実績があります。
さらに、プログラミングやeスポーツなど、新しい学びの場を提供するオプションコースも用意しており、子どもたちの興味や関心に合わせた多様な選択肢があるのも魅力の一つです。
高卒支援会は、小・中・高校生および既卒の若者を対象に、不登校や引きこもりなどの困難を乗り越え、社会的自立に向けた支援を行っている認定NPO法人です。
近年では「eスポーツ×教育」に力を入れ、デジタルを活用した学びとつながりの創出に挑戦しています。
— たけむら@認定NPO法人高卒支援会理事長 (@kousotsu_) July 15, 2025
基本情報と特徴
高卒支援会は、不登校の子どもたちが安心して過ごせるフリースクールと、
通信制高校の学習をサポートするサポート校の2つの役割を担っています。
フリースクールとしては、不登校や引きこもりの子どもたちが安心して過ごせる居場所を提供しています。
生活リズムを整えるために週5日まで登校可能ですが、子どもの体力や状態に合わせて登校ペースを調整できる柔軟性があります。
また、毎月2回以上の豊富なイベントやレクリエーションを通じて、子どもたちの自信や自律心を育んでいます。
サポート校としては、提携する通信制高校の生徒の学習をサポートし、高校卒業資格の取得を目指します。
レポート作成や単位認定試験対策など、通信制高校でつまずきやすいポイントをスタッフが丁寧に支援します。
高校・大学受験に向けた個別指導も行っており、進路相談や面接対策などもサポートしています。
さらに、高卒支援会は、水道橋、新宿、池袋、横浜にキャンパスを展開しており、いずれも駅近くで通いやすい立地です。
プログラミングやeスポーツといったオプションコースも充実しており、子どもたちの興味・関心に合わせた学びを提供しています。
また、登校が困難な子どもには、スタッフが自宅を訪問して登校を促す家庭訪問支援も行っており、子どもの状況に応じたきめ細やかなサポート体制が整っているのが大きな特徴です。
寮もあり様々な状況に柔軟に対応できる総合力があるのも魅力。
メリット・デメリット
高卒支援会には、不登校で悩むお子さんとそのご家族にとって、多くのメリットがあります。
メリット
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柔軟な通学スタイル:週1回から5回まで、お子さんの状態に合わせて通学ペースを決められます。朝が苦手な場合は午後からの登校も可能です。
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専門的なサポート体制:学校生活に馴染めなかったり、学習面で不安があったりしても、経験豊富なスタッフが丁寧にサポートします。
- 長年の経験からくるノウハウ:代表の杉浦氏は30年以上の支援経験を持ちます。
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多様な居場所の提供:学習だけでなく、イベントやクラブ活動(eスポーツやプログラミングなど)を通じて、興味のあることを見つけたり、仲間と交流したりする機会が豊富にあります。
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自宅訪問支援:どうしても登校できない場合は、スタッフや大学生インターンが自宅を訪問し、引きこもり状態からの脱却をサポートします。
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高卒資格取得への支援:通信制高校のサポート校として、レポート作成や受験対策を丁寧に指導し、お子さんの卒業や進学を力強く後押しします。
- 寮もある:親元から離れたいという場合もあると思いますがそういったプランもあります。
一方で、検討すべきデメリットもいくつか考えられます。
デメリット
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費用面:初期費用や月々の授業料がかかります。登校頻度やコースによって料金が異なるため、事前に確認が必要です。明瞭会計です。くわしくはこちら。
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通学の負担:キャンパスは都心(水道橋、新宿、池袋、横浜)に集中しているため、お住まいの地域によっては通学に時間や費用がかかる可能性があります。
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集団生活への適応:少人数制とはいえ、他の生徒との交流が苦手なお子さんにとっては、慣れるまでに時間がかかる場合があります。
これらのメリット・デメリットをふまえ、お子さんに合った環境かどうかを無料相談や体験入学で確認してみるのが良いでしょう。
向いている人と他との違い
高卒支援会は、様々な理由で学校に通えなくなったお子さんを受け入れていますが、特に以下のような方に向いています。
高卒支援会が向いている人
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規則正しい生活リズムを取り戻したい人:朝9時半から開いている教室に毎日通うことで、乱れた生活リズムを整えたいと考えているお子さん。
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学習面で不安を抱えている人:学校の勉強についていけなかったり、高校や大学への進学を諦めたくないと考えているお子さん。スタッフが個別に対応してくれるため、自分のペースで学習を進められます。
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居場所や仲間を見つけたい人:学校以外の安心できる居場所や、同じような境遇の仲間と出会いたいと願っているお子さん。イベントやeスポーツなどの活動を通じて、自然な形で人間関係を築けます。
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引きこもり状態から抜け出したい人:外出自体が難しい状態でも、家庭訪問支援を通じて少しずつ外に出るきっかけをつかみたいと考えているご家庭。
他との違い
一般的なフリースクールが学習指導や居場所づくりに重点を置く一方で、高卒支援会は以下のような点で他とは異なります。
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進路支援への強み:通信制高校のサポート校としての機能も持ち、高卒資格取得やその後の進学・就職まで見据えたサポートが充実しています。これは、単なる居場所提供に留まらない大きな特徴です。
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独自の支援プログラム:家庭訪問支援や寮生活サポートなど、引きこもりや自立に悩むお子さんの状況に応じた多様なプログラムを用意しています。
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専門的なオプションコース:プログラミングやeスポーツなど、将来の可能性を広げるためのユニークなコースがあるため、お子さんの興味や才能を伸ばすことができます。
- 豊富な協力団体:様々な団体と協力関係を築いており、お子さまのために社会的なリソースを活用できる。くわしくはこちら。
- 豊富な合格実績:東京理科大学、明治大学、法政大学、中央大学、芝浦工業大学、工学院大学、武蔵野美術大学、学習院大学、成蹊大学、武蔵大学、日本大学、東洋大学、駒澤大学などに合格実績(近年)。都立チャレンジ高校にも合格者を輩出。くわしくはこちら。
今年の通信制高校卒業生は、12名!
フリースクール中学生は3名でした。高卒支援会からカウントして10期生となります。
中1から支援している子たちが教室にこなくなることは寂しいです。
いい卒業式でした!— たけむら@認定NPO法人高卒支援会理事長 (@kousotsu_) March 19, 2025
お子さんの状況や目標に合わせて、どのような環境が最適かを検討する上で、
これらのポイントを参考にしてみてください。
口コミと評判
中1から不登校になって親にもめちゃくちゃ迷惑をかけてたんですが、NPO法人高卒支援会のおかげで高卒の資格も取れて、今はちゃんと大学に通っています。
通信制サポートコースに入ったんですが、こっちのペースもちゃんと気遣ってもらえて助かりました。早く就職して親に恩返ししたいです。
NPO法人高卒支援会は、とにかく相談に乗ってくれます。頭ごなしに学校通えとか勉強しろとか言ってこないし、こっちの意見もちゃんと聞いてくれて嬉しかったです。
親とか学校とか将来についての悩みも全部言えて、すっきりして勉強に取り組めています。親と喧嘩することも少なくなって、前より仲良くなれたのでよかったと思います。
アットホームな雰囲気で、先生との距離も近く、悩みを相談しやすい環境です。
自由度が高いため、自分のやりたいことが他の学校よりもやりやすいと思います。
生徒が中心の企画が多くてたのしいです。
著者の関連団体でボランティアとして活動しています。
賛否両論あるかと思いますが、本書のようなアプローチで一定の成果が出ている部分は無視できないと思います。
高卒支援会では、4月24日から28日までの4泊5日で生活改善合宿を実施いたします。
規則正しい生活を取り戻したい方、フリースクールの活動に興味のある方はぜひお問い合わせください! pic.twitter.com/1ydWJCPl49
— 鹿島学園高等学校新宿エルタワー・水道橋連携キャンパスeスポーツ部(KssGaming) (@esports_kashima) April 20, 2023
粗雑な対応で高圧的です。会側の保身が目立ち、子供のことは一切考えていないです。
水道橋校は少なくても勧められないです。
誇大広告で実際にお迎えサービスは、勧誘時のみ無料ですが、入会してしまうと一回につき4500円から13000円です。
このような団体には監査の必要があり親御さんが口車に乗せられ、騙されているものと強く懸念しやみません。
皆さまご注意ください。
自分はOBですが、アットホームな雰囲気の学校です。
他の通信制サポート校などと異なり、放置ということはまずなく生活改善から進路指導まで様々な相談に乗ってもらえます。
合う合わないは人それぞれだと思いますが、多種多様な悩みを抱えた人たちが集まる場所でもあるので学校生活にお悩みの方は、一度相談に伺ってみてはいかがでしょうか。
高校1年生です。不登校、引きこもりだったのですが先生が毎週来てくれて部屋からでれました。
最初生徒の中に先生が混ざっていても先生だと気づきませんでした。
そのぐらい生徒と先生が親しくて気を使う必要がなく、
相談も、わかんないのところもすぐ聞けてかなり気楽な教室です。
卒業生です。中学二年ころから5年間お世話になっていました。とてもアットホームな空間で、過ごしやすかったです。
とても、生徒と先生の距離が近く、不登校にとってとてもいい環境でした。
まとめ:認定NPO法人高卒支援会
不登校のお子さんを抱える親御さんにとって、高卒支援会は多くの可能性を秘めた選択肢と言えるでしょう。
高卒支援会の強みは、単なる居場所の提供に留まらない、総合的な支援体制にあります。
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お子さんに合わせた柔軟な対応:生活リズムを整えるための通学支援から、登校が難しい場合の家庭訪問支援まで、お子さんの状態に合わせたサポートが受けられます。
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充実した学習サポート:高卒資格の取得を目指すサポート校として、通信制高校の学習をきめ細かく支援します。また、大学受験対策や就職支援も行っているため、将来の選択肢を広げられます。
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多様な居場所と体験:学習だけでなく、eスポーツやプログラミング、毎月のイベントなどを通じて、お子さんの興味や才能を伸ばし、自信を育む機会が豊富にあります。
もちろん、費用や通学距離、集団生活への適応など、検討すべき点もあります。
しかし、高卒支援会は、お子さんが自立し、社会に貢献できる未来を実現するために、多角的なアプローチで寄り添い、サポートしてくれるでしょう。
お子さんに合った環境を見つけるためにも、まずは無料相談や体験入学を利用して、
実際の雰囲気や支援内容について詳しく聞いてみることをお勧めします。
まとめポイント
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高卒支援会は不登校・引きこもりの子どもを支援する認定NPO法人です。
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フリースクールとサポート校の両方の機能を併せ持っています。
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柔軟な通学スタイルで、子どもの状況に合わせた支援が可能です。
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通信制高校の学習サポートから受験・就職支援まで行います。
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eスポーツやプログラミングなど、多様なオプションコースが魅力です。
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登校が難しい場合は、家庭訪問支援も利用できます。
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水道橋、新宿、池袋、横浜にキャンパスがあります。
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代表の杉浦氏をはじめ、経験豊富なスタッフが支援にあたります。
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無料相談や体験入学を通じて、雰囲気を確かめることができます。
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保護者会も定期的に開催され、ご家庭全体への支援も大切にしています。