ゲームは子どもの成長に悪影響を与えるという固定観念を覆す、新しい教育サービス「ゲムトレ」。
不登校経験者として有名な小幡和輝氏が、ゲームを「人生を豊かにするツール」として活用するオンライン家庭教師として立ち上げました。
プロゲーマーを目指すだけでなく、ゲームを通じて集中力やコミュニケーション能力を高め、自己肯定感を育むことを目的としています。
この記事では、ゲムトレのサービス内容、メリット・デメリット、そしてどのような子どもや保護者に向いているのかについて解説します。
ポイント
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ゲームを教育ツールと捉え、集中力やコミュニケーション能力を伸ばすオンライン家庭教師サービス
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不登校経験者である代表の小幡氏が、ゲームで自己肯定感を高めることをサポート
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プロゲーマー育成だけでなく、健全なゲームとの付き合い方やネットリテラシーも学べる
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生徒一人ひとりに合わせた成長を促す
小幡和輝氏が代表のゲムトレとは
ゲムトレは、株式会社ゲムトレの代表取締役社長である小幡和輝氏が立ち上げた、子ども向けのゲームのオンライン家庭教師サービスです。
プロゲーマーを目指すことだけを目的とするのではなく、ゲームを通じて思考力やコミュニケーション能力といった教育的な側面を伸ばすことを目指しています。
囲碁や将棋の教室のように、海外ではゲームを習い事として捉える文化が普通だそう。
サービスは2019年10月に開始され、これまでに20,000回以上のトレーニングを実施しており、2021年9月には面白法人カヤック(東証マザーズ:3904)の子会社となりました。
小幡氏自身が不登校の経験者であり、ゲームによって人生が救われたという原体験から「ゲームを人生を豊かにするツールとして使ってほしい」という思いでゲムトレを設立。
不登校の子どもたちも多く利用しており、自己肯定感の向上や社会とのつながりを持つきっかけとなっています。
基本情報と特徴
サービスの概要
ゲムトレは、ゲームをオンラインで行う家庭教師サービスです。
4歳から高校生までを対象に、プロのゲームトレーナーが指導を行います。
主な目的は、ゲームの技術向上だけでなく、集中力、情報処理能力、コミュニケーション能力、ネットリテラシー、自己肯定感の向上など、教育的な側面に重点を置いています。
代表の小幡和輝とは
10年間の不登校経験を持つ。その後国立大学を卒業し起業して多くの著名人とSNSなどで発信。
不登校をテーマにした著書を複数出版し、メディアでも積極的に活動することで、
「不登校は不幸ではない」という不登校への偏見をなくすための啓発活動も行っています。
その功績が認められ、ダボス会議を主催する世界経済フォーラムの若手リーダーにも選出されています。
トレーニング内容と形式
トレーニングはビデオ通話を使用し、トレーナー1人に対して最大3人のグループで行われます(体験会は個別指導)。対応しているゲームタイトルには「フォートナイト」や「マインクラフト」があり、その他にも多様なゲームに対応しています。
料金プラン
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体験会: 1時間2,200円(税込)ですが、継続を決定すると無料になります。
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通常プラン: 月2回、月4回、月8回の3つのコースがあり、トレーニング回数が多いほど1回あたりの料金がお得になります。くわしくはこちら。
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ゲムトレPersonal: 1対1の個別指導に特化したコースで、より専門的なトレーニング(ゲーム実況など)にも対応しています。くわしくはこちら。
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入会金: 11,000円(税込)が別途発生します。 体験会や料金プランの詳細については、ゲムトレのウェブサイトで確認できます。
メリット・デメリット
メリット
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ゲームを通じて脳や心を鍛えられる: 集中力や情報処理能力が高まるだけでなく、成功体験を積むことで自己肯定感を高める効果が期待できます。不登校の子どもにとっては、笑顔や達成感を得る貴重な機会にもなります。
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コミュニケーション能力が向上する: ビデオ通話を通じてトレーナーや他の生徒と会話しながらプレイするため、自然とコミュニケーション能力が身につきます。また、暴言やマナーについても指導があり、オンラインゲームとの健全な付き合い方を学べます。
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専門的な指導を受けられる: トレーナーは採用率10%以下のプロフェッショナルで、一人ひとりのレベルや課題に合わせたオーダーメイドのプログラムを提供してくれます。YouTubeの解説動画とは異なり、直接指導で効果的に上達できます。
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保護者の安心につながる: 「朝ゲー(朝からゲーム)」という文化を推進しており、昼夜逆転生活を防ぐことをコンセプトの一つとしています。また、不登校の子どもを持つ親向けのコミュニティも作られており、同じ悩みを持つ人とのつながりを持つことができます。
デメリット
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費用がかかる: 月額料金や入会金が必要なため、一般的な習い事と同様に費用が発生します。
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オンライン環境が必要: トレーニングを受けるためには、ビデオ通話とゲームができるPCやスマートフォン、タブレットなどの機器と、安定したインターネット環境が必要です。
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スケジュール調整の手間: トレーナーとのLINEグループでトレーニングのスケジュールを調整する必要があり、忙しい家庭では調整が負担になる場合があります。
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個別指導は追加費用が必要: より専門的な個別指導を希望する場合は、ゲムトレPersonalという別のコースを契約する必要があり、料金も高くなります。
向いている人と他との違い
向いている人
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ゲームを通じて成長したい子ども: ゲームをただの遊びではなく、集中力や思考力を高めるためのツールとして活用したいと考えている子どもに向いています。
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不登校の子どもとその保護者: 学校に居場所がないと感じている子どもや、その状況に悩んでいる保護者にとって、ゲムトレは新たな居場所やコミュニケーションの機会を提供してくれます。小幡氏自身が不登校経験者であるため、そうした背景を持つ生徒への理解が深いことも特徴です。
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プロゲーマーを目指すわけではないが、ゲームが上手くなりたい子ども: ゲムトレは大会出場やプロゲーマー育成を唯一の目的とはしていません。そのため、ゲームを楽しく学びながら、友だちに差をつけたい、自信をつけたいといったライトな目的の子どもにも適しています。
他のサービスとの違い
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「ゲームは人生の役に立つ」という哲学: ゲムトレの創設者である小幡氏の「ゲームは人生を豊かにするツール」という強い信念がサービスの根幹にあります。不登校の子どもたちにゲームを通じて社会との接点を提供したり、「朝ゲー」という文化を提唱したりするなど、単なるゲーム指導を超えた独自の取り組みを行っています。
- オンラインフリースクールやフリースクールとの違い:多くのフリースクールやオンラインフリースクールがゲームなどの時間を取り入れています。ゲムトレの違うところは高い実力を持ったプロから教わることができる点。トレーニングにより上達することで楽しく自分の能力を向上させる体験を積むことができます。
口コミ、評判
「自信が身に着いて勉強にもいい影響があった!」
ゲムトレを始めてから「自信」を持つようになりました。
今までは分からないことがあればすぐに質問してきましたが、最近はまずは自分で考えてから行動するようになっています。
その身につけた自信は勉強やスポーツにも活かせているので、非常に効果を感じています。
小学5年生保護者
ゲムトレはフリスクというより、ゲームの習い事っていう感じですが、半数くらいは不登校のお子さんみたいです。
うちのトレーナーさんは若くて優しく否定しないでモチベーションを上げてくれる方です!ゲムトレがあるのは、放課後と土日の時間帯です。
グループレッスンでフレンドになった子と遊べてます
— はる 晴れろ心 (@qrgtKPvfT9cILBE) November 30, 2022
ちなみに、ゲムトレは習い事として始めたので本人もやっていますが、うちは他のオンラインフリスクは、断固拒否です。まだ学校以外に行くなら、戻りたい気持ちがあるのか、親も分かりませんが。とりあえず、焦らず見守っています。
— はる 晴れろ心 (@qrgtKPvfT9cILBE) November 30, 2022
ゲムトレ、うちの子が参加させて頂いてます❣️
不登校で誰とも話したくないうちの子がトレーナーさんの優しい対応で楽しめてゲームをしています✨✨✨キラキラした表情で今日も楽しかった❣️といつも報告してくれます😊息子の笑顔にも繋がりとても感謝しています😊
— ぱにぱに (@panipanipaniko3) December 20, 2021
普段たくさんの友達とオンラインでプレイしているなら、コミュニケーションの向上は期待できない。(すでに高いため)
ゲムトレで友達も出来て、前向きに物事を捉えたり、段取り良く効率よく宿題を終わらせてゲムトレの開始時間には間に合うように調整したり、自己管理が上手くなったように思います。
ひとりでもくもくとゲームを以前はしていたけど、ゲムトレに出会ってから、親子の会話もなんだか増えたような気がします。
今まではただゲームをするというカンジだったけど、ゲムトレはそうじゃないのでさまざまな刺激になり、それがとても楽しいようで、以前より笑顔をみる機会が増えました。利用してみて良かったと思います。
まとめ:小幡和輝氏が代表のゲームトレ
ゲムトレは、ゲームを単なる娯楽ではなく、子どもの成長を促すための教育ツールとして捉える、新しい形のオンライン家庭教師サービスです。
代表の小幡和輝氏自身の経験に基づき、ゲームを通じて集中力や思考力、コミュニケーション能力、自己肯定感といった非認知能力の向上を目指しています。
他社との最大の違いは、「プロゲーマー育成」を主目的とせず、囲碁や将棋のようにゲームを健全な習い事として提供している点です。
これにより、不登校の子どもたちにも居場所や社会とのつながりを提供し、ゲームを人生を豊かにするツールとして活用できるようサポートしています。
メリットとしては、専門的な指導によるスキルアップだけでなく、健全なコミュニケーション能力やネットリテラシーが身につくことが挙げられます。
一方、デメリットとしては、費用がかかることやオンライン環境が必要な点があります。
ゲームを通じて子どもを成長させたいと考えている保護者や、ゲームをきっかけに自信を取り戻したい子どもにとって、ゲムトレは非常に有効な選択肢となるでしょう。
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ゲムトレは、ゲームを教育ツールとして捉え、子どもの成長を支援するオンライン家庭教師です。
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代表の小幡和輝氏の不登校経験から生まれた、「ゲームは人生を豊かにする」という理念が特徴です。
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プロゲーマー育成が主目的ではなく、集中力、思考力、コミュニケーション能力の向上を目指します。
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採用率10%以下のプロトレーナーが、生徒一人ひとりに合わせたオーダーメイドの指導を提供します。
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不登校の子どもに居場所を提供し、自己肯定感を高めるサポートも行っています。
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「フォートナイト」や「マインクラフト」をはじめ、多様なゲームに対応しています。
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オンラインでのグループ指導を通じて、健全な人間関係の構築を促します。
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「朝ゲー」を提唱し、生活リズムの改善や昼夜逆転の防止にも取り組んでいます。
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YouTubeの解説動画とは異なり、直接指導で効果的な上達が期待できます。
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体験会が用意されており、サービスの雰囲気を気軽に試すことができます。