発達障害やグレーゾーンの子どもを持つ保護者の方にとって、子どもの将来に対する不安や日々の対応に悩むことは少なくありません。
そのような保護者に向けて、家庭での支援を提唱しているのが「パステル総研」。
この記事では、パステル総研が提供する「発達科学コミュニケーション」とはどのようなものか、そのメリットやデメリット、そして実際に受講した人々の口コミや評判について、幅広くご紹介します。
子どもとの関わり方に悩んでいる方や、パステル総研のサービスに興味がある方は、ぜひ参考にしてください。
この記事のポイント
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パステル総研がどのような機関で、どんな理念を持っているか
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「発達科学コミュニケーション」講座のメリットとデメリット
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パステル総研のサービスがどのような人に向いているか
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実際に受講した人々のポジティブな声とネガティブな声
パステル総研の発達科学コミュニケーションとは
パステル総研とは、「子どもの発達のグレーゾーンの悩みごとを、大人に持ち越さないこと」を目指すリサーチ機関です。
発達障害やグレーゾーンの子どもたちへの正しい理解と対応を伝えることで、子どもたちが生きやすい時代をつくることを目的としています。
「パステル総研」という名称は、発達のグレーゾーンの子どもたちの色とりどりの個性を「パステルカラー」に例えた呼び方に由来しており、「色トリドリの個性や才能を開花させてほしい」という想いが込められています。
パステル総研の主な活動は以下の3つです。
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リサーチ・情報発信: パステルゾーンの子どもを持つ母親の声をデータ化し、リサーチ結果や子育て情報を発信しています。
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発達に関するノウハウ発信: リサーチャーが持つ専門知識や子育ての具体的なノウハウを発信し、発達障害の専門サイトとしての役割も担っています。
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ママコミュニティの運営: パステルゾーンの子どもを育てる母親たちが、ノウハウを蓄積し、孤立せずに仲間とともに成長できるコミュニティを運営しています。
パステル総研は、医療や福祉の支援が届きにくいとされるグレーゾーンの子どもたちに対し、
「ほんのちょっとした対応で子どもの発達がグッと進みやすい」という考えに基づき、
母親が家庭でできる対応法を伝えることを活動の中心に置いています。
この活動は、代表である吉野加容子氏の「発達障害のグレーゾーンに対応する場所が少ない」という問題意識から始まり、脳科学、心理学、教育学を組み合わせた独自の発達支援プログラム「発達科学コミュニケーション」を通じて、親子のコミュニケーション改善と子どもの発達促進を目指しています。
基本情報と特徴
パステル総研は、株式会社パステルコミュニケーションが運営する、発達のグレーゾーンの子どもとその保護者向けのリサーチ機関およびコミュニティです。
代表は吉野加容子氏で、脳科学、神経心理学、発達心理学、特別支援教育を専門としています。
主な特徴
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「発達科学コミュニケーション」: 脳科学をベースにした独自の発達支援プログラムです。子どもの発達を促すコミュニケーション方法を保護者に教えることで、家庭内での支援を目指しています。
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オンラインでの支援: 医療過疎地でも支援を受けられるよう、オンラインを活用した相談や講座を提供しています。
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保護者へのアプローチ: 発達障害児を抱える保護者自身のストレスや悩みを軽減し、適切なコミュニケーションスキルを身につけてもらうことを重視しています。
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成功事例の強調: 広告やメルマガ、SNSライブでは、「3年の遅れが3ヶ月で改善」「癇癪がゼロになる」といった劇的な改善例が強調されています。
- 講師の育成:受講生がトレーナーになる仕組みが確立されています。
会社概要
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社名: 株式会社パステルコミュニケーション
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設立年月日: 2018年8月8日
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所在地: 東京都豊島区東池袋3-1-1 サンシャイン60 45階
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事業内容: 子育て講座の運営、発達に関するリサーチ・開発、起業支援事業など
メリット・デメリット
パステル総研が提供する「発達科学コミュニケーション」講座には、以下のようなメリットとデメリットが考えられます。
メリット
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自宅で支援を受けられる: オンライン講座なので、住んでいる地域に関わらず、自宅で子どもの発達支援に関する専門的なノウハウを学べます。
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保護者が主体的に関わる: 診断がつかないグレーゾーンの子どもは、公的支援が手薄になりがちです。しかし、この講座では保護者自身が支援の主体となるため、待つことなく子どもと向き合えます。
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即効性を期待できる: 脳科学に基づいたコミュニケーション法を実践することで、「子どもの発達がグッと進みやすい」と謳われており、短期間での変化が期待できるとされています。
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コミュニティの存在: 講座を通じて、同じ悩みを抱える保護者同士で情報交換や支え合いができるコミュニティに参加できます。
- 講師になれる:努力すれば講師になってやりがいと収入を得ることができます。
デメリット
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受講料: 講座の受講料が数十万円かかるとの声があり、支払い後に期待した効果が得られなかった場合に金銭的な負担が大きくなります。
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効果に個人差がある: 「劇的に改善する」といった成功事例が強調される一方で、子どもの特性や家庭環境によっては効果が感じられないケースも報告されており、個人差が大きいことが課題です。
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宣伝手法への懸念: 「劇的変化」「3ヶ月で改善」といったキャッチーな宣伝文句や、成功事例ばかりを強調する手法が、消費者の期待を煽りすぎているという指摘があります。
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トレーナーによる差: トレーナーとの相性なども重要という声があります。
向いている人と他との違い
パステル総研の発達科学コミュニケーション講座は、特定のニーズを持つ人には適していますが、他の支援方法と比較検討することが重要です。
向いている人
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発達のグレーゾーンの子どもを持つ保護者: 診断がはっきりせず、公的な療育や支援を受けにくいと感じている親御さん。
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家庭での実践を望む人: 医療機関や専門家の助言を待つだけでなく、日々の生活の中で子どもに積極的に関わりたいと考えている人。
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特定の悩みを解消したい人: 癇窶や登校しぶりなど、具体的な困りごとを改善したいと考えており、短期間での変化を求めている人。
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学習意欲が高い人: 費用はかかっても、脳科学に基づいた体系的な知識を学び、子どもの成長を信じて実践し続けられる人。
他との違い
パステル総研の発達科学コミュニケーションは、従来の支援とは異なるアプローチを特徴としています。
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専門機関との違い: 医療機関や公的な療育施設は、診断や治療、専門家による直接的な支援が中心です。一方、パステル総研は保護者への教育とトレーニングに焦点を当てており、親自身が家庭で「支援者」となることを目指しています。
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従来の育児書や情報サイトとの違い: 従来の育児書や情報サイトは、一般的なノウハウや体験談が中心ですが、パステル総研は脳科学に基づいた独自のメソッドを体系的に提供しています。また、個別相談やコミュニティを通じて、よりパーソナライズされた支援を謳っています。
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オンライン学習サービスとの違い: オンライン学習サービスは動画視聴が中心のことが多いですが、パステル総研はオンライン講座だけでなく、トレーナーとのやりとりやコミュニティ活動も含む包括的なサポートを提供しています。ただし、その分費用はかかるものになります。
これらの違いを理解した上で、自身の状況や予算、求める支援の形に合わせて、受講を検討することが大切です。
口コミ、評判
グレーゾーンの子だけでなく、子どもに笑顔で接することができない、自分の子育てに自信が持てない全ての方にオススメ。
本の内容だけでも十分ですが、実践に自信がない場合は吉野先生のパステル総研のHPも合わせて見てみるといいと思います。
うちは不登校や不登園で悩んでいましたが、どこへ相談へ行っても具体的なアドバイスはもらえずに、本当に困っていました。
吉野先生の発達科学コミュニケーションを受講し、ようやく自分が何をすれば良いのか分かりました。私たち家族を救ってくれた一冊です。
自閉症スペクトラムの息子を育てています。
他害や離席など、人に迷惑をかけるような大きな問題はないのですが、1人遊びが大好き、会話がかみ合わないなど対人関係が心配でした。療育に通ったり、家で教材やワークをやらせたりしていたのですが、他にやれることはないかと思って情報を探していました。この本はリタリコの新刊紹介で見つけて、ひとまず買ってみました。
まず、コミュニケーションだけ、ママが話しかけるだけというところで、本当にこれだけでいいの!?と驚きがありました。
発達の子はとにかく療育、トレーニング、ワーク!だと思っていたので…ママが話しかけるだけ、道具もいらないし教材もいらない、いつでもどこでもできる!確かにそうだなと。
だけど、それまで数えきれないぐらいのトレーニングをやってきたので、声かけだけにすることはやっぱり心配というか、モノなりない気もしていました。
それでも、著者の方が発達の専門家だったこと、本の中に「3ヶ月続けてみてください」という言葉を信じてひとまずやってみました。
正直、声かけや接し方だけでこんなに子どもって変わるんだ、と目からうろこでした。
(本を)読み始めたその日から早速実践してみると、
なるほど子供の態度が目にみえて良くなり、
それを受ける私自身もとても楽になるのがわかりました。
独特の世界を生きている息子との、
会話にならない会話?に、ついつい冷たく邪険な反応をしてしまう自分に嫌気がさしていて、
何か接し方のヒントがあればという軽い気持ちで購入しました。著者が経験に基づき、試行錯誤を重ねてたどり着いたやり方だということが伝わってきて、信頼できます。
パステル総研の発達科学コミュニケーションという講座を受講しました。受講料は諸々含めて20万くらいでした。
受講を始めてから「この通りにやれば必ず結果は出ます」と言われて、何か少しでも好ましい行動には褒める。好ましくない行動は無視する。など続けて来ましたが、全くと言って良いほど変わりません。
まだ言葉の発達が遅れている事、幼稚園児である事、褒めても理解できていないなど、原因はあると思いますが、受講期間が終わって、何度もテキストを読み返して実践するも、なかなか思い描いた結果になりません。
レクチャーを受けたトレーナーさんに相談するも、なかなか的確ではなく、どうしたものかと悩んでいます。
パステル総研の発達科学コミュニケーションを受講した方に質問です。
受講を決めた時に、パステル総研には専門分野毎にトレーナーさんいろいろいて、どのトレーナーさんから受講するかを選べると知っていましたか?
私は1人だけなのだと思って、どうせやるならと、メルマガ登録していたトレーナーさんに44万円を支払って上級講座まで契約してしまいました。
そして講座が進むにつれ、パステル総研の他の記事も見るようになったところで、他にもトレーナーさんがたくさんいたことに気付き、
別の専門分野のトレーナーさんから上級講座を受けたいと相談してみましたが、他のトレーナーさんに変えるには、また上級講座の分の支払いが必要になると説明を受けました。
結局、トレーナーさんと相性が合わず、1年も続かずにそのトレーナーさんの元を離れました。
まとめ:パステル総研の発達コミュニケーション
パステル総研が提供する発達科学コミュニケーション講座は、発達のグレーゾーンの子どもを持つ保護者にとって、家庭で実践できる支援方法を学ぶ一つの選択肢です。この講座は、公的な支援が届きにくい子どもたちに対し、保護者自身が主体的に関わることで、子どもの発達を促すことを目的としています。
講座の特徴
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強み: オンラインでどこからでも受講でき、脳科学に基づいた独自の手法で、短期間での効果が期待できるとされています。また、同じ悩みを持つ保護者同士のコミュニティも大きな支えとなります。
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懸念点: 一方で、数十万円と高額な費用や、効果に個人差があること、そして成功事例ばかりを強調する宣伝手法に対しては注意が必要です。
講座の受講を検討する際は、これらのメリットとデメリットを十分に理解し、自身の家庭環境や子どもの特性、そして経済的な負担を総合的に考慮することが大切です。また、受講者の声や口コミを幅広く集めることも、判断材料として役立ちます。
パステル総研は、不登校をはじめとする様々な子育ての悩みに向き合う保護者にとって、従来の支援とは異なるアプローチを提供しています。最終的には、お子さんと保護者の方にとって最適な方法を見つけることが最も重要です。
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