不登校に悩む子どもたちとその保護者にとって、居場所や学びの場を見つけることは重要課題。
数ある選択肢の中でも、新潟県上越市にある「やすづか学園」は、独自の教育理念と環境で注目を集めています。
本記事では、やすづか学園の概要、基本情報、メリット・デメリット、そして他との違いについて、第三者の視点から簡潔にご紹介します。
悩み解消の一助になれば幸いです。
ポイント
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新潟県上越市にある、寮生活を基盤とした不登校の小学生・中学生向けのフリースクール
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行政支援を受けているため、他の寮型フリースクールと比較して費用が低く抑えられている
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自然体験や音楽活動などを通して、子どもたちの社会性や自尊心を育むことを目指している
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体験入学を通して事前に確認できる

桜で有名な上越市
やすづか学園とは
やすづか学園は、新潟県上越市安塚区にある、不登校の児童生徒を対象としたフリースクールです。
1996年に廃校となった小学校を再利用する形で開学。
運営は、上越市の支援を受けた社会福祉法人上越市社会福祉協議会が行っており、「自尊互尊」の精神を教育理念として掲げています。
この学園は、自然豊かな環境の中で、子どもたちが自分らしく生きる力を育むことを目指しています。
寮生活を通じて仲間との関わりを学び、自然体験や音楽活動など、多様な体験活動に触れる機会が豊富に用意されています。
また、一人ひとりの学習進度に合わせて個別に対応する学習支援も行われており、中学校への復帰や高校進学など、将来を見据えたサポートも特徴。
「自由の学び舎・やすづか学園」という名称の通り、子どもたちが安心して過ごせる居場所を提供し、自らの人生を切り開くためのサポートをしています。
基本情報と特徴
やすづか学園は、新潟県上越市安塚区にあるフリースクールで、小学4年生から中学3年生までの不登校の児童・生徒を対象としています。
【主な特徴】
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廃校を活用したユニークな環境: 廃校になった小学校を再利用しており、広々とした校舎や校庭が子どもたちの学びの場となっています。
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寮生活: 寮生活を基本としており、共同生活を通じて協調性や自立心を育みます。
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自然との共存: 豪雪地帯ならではの自然環境を活かした体験活動(稲作体験、カヌー、ウォーキングなど)が豊富です。
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多様な活動: バンド演奏などの音楽活動や、手打ちそば作りといった地域文化に触れる機会も多く、子どもたちが「夢中になれること」を見つけるきっかけを提供しています。
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個別学習支援: 午前中に45分×3限の学習時間を設けており、一人ひとりの学習状況や目標に合わせてスタッフが丁寧にサポートします。
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学校との連携: 在籍している学校と連携し、学園での活動や学習が出席扱いになるよう働きかけるなど、学校復帰を視野に入れたサポートも行っています。
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行政支援による低料金設定: 上越市社会福祉協議会が運営し、上越市が行政支援しているため、比較的安価な料金設定を実現しています。
- 体験入学ができる:自分に合うかを見極めるために体験入学ができる。そのために安心して自己決定することができます。
参考:やすづか学園では、卒業シーズンにむけて、生徒から歌詞を考えてもらい曲を作ってもらうそうです。「僕の居場所」は平成22年度の生徒と作った作品だそう。学園のことを知ってもらえたらと思い、校舎や寮、安塚の写真をYouTubeにアップ。
一度は聞いてみてほしいと思ってしまう出来。
メリット・デメリット
やすづか学園には、子どもたちが成長するための多くのメリットがある一方で、考慮すべきデメリットも存在します。
メリット
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社会性と自尊心の育成: 寮生活や地域の人々との交流を通じて、他人と関わる力を養い、「自分はここにいていいんだ」という自尊心を育むことができます。
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充実した体験活動: 豪雪地帯の自然を活かした体験や、バンド演奏などの音楽活動、農作業体験など、様々な活動に夢中になる時間があります。これにより、自信をつけたり、新たな興味を発見したりするきっかけになります。
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学習の個別サポート: 一人ひとりの学習状況に合わせてスタッフが支援するため、焦らず自分のペースで学習を進めることができます。また、在籍校と連携することで、出席扱いにしてもらえる場合もあります。
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低料金での支援: 上越市による行政支援があるため、他のフリースクールと比較して費用が抑えられています。他の不登校生徒を対象にした寮よりも明らかに安いです。くわしくはこちら。
デメリット
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親元を離れた生活: 寮生活は子どもが自立する良い機会ですが、親と離れて暮らすことになります。これにより、親子関係に新たな課題が生じたり、親が不安を感じたりする可能性があります。
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環境の変化: 自然豊かな豪雪地での生活は、都会から来た子どもにとって大きな環境の変化となります。慣れるまでに時間がかかることや、戸惑いを感じることもあるかもしれません。
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自由度の高さ: 「何をしていいか分からず途方にくれる」という記述があるように、自分の時間をどう使うか、自分で決める必要があります。自由な時間が多いため、主体的に行動することが苦手な子にとっては、最初は戸惑いがあるかもしれません。
参考:生徒たち自作の歌。普通にいい歌でした。
向いている人と他との違い
やすづか学園は、一般的なフリースクールや学校とは異なる独自の環境を提供しているため、特定の子どもに向いています。
【向いている人】
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自然の中で心身を解放したい子ども: 豪雪地帯の自然環境に囲まれた生活は、都会の喧騒から離れて心身を休めたい子どもに適しています。
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集団生活や共同作業を通して学びたい子ども: 寮生活や地域の人々との交流、バンド活動などを通して、他者と関わる力を身につけたい子どもに向いています。
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自分のペースで学習を進めたい子ども: 自分の学力に合わせて基礎から学び直したい、あるいは得意な科目をどんどん進めたいという子どもに適しています。
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親から物理的な距離を置いて自分と向き合いたい子ども: 親元を離れることで、客観的に自分を見つめ直し、親子の関係性を見つめ直したいと考える子どもにとって有効な環境です。
【他との違い】 多くのフリースクールが日中の活動を中心としているのに対し、やすづか学園は寮生活を基盤としている点が最大の特徴です。
これにより、単なる日中の学習や活動だけでなく、生活そのものが学びの場となります。
また、上越市社会福祉協議会が運営し、行政支援を受けているため、公的な支援体制が整っており、比較的低料金でサービスを利用できる点も大きな違いと言えます。
さらに、廃校を再利用しているため、広々とした自然豊かな環境で過ごせるのも魅力の一つです。
本日は、
やすづか学園さんで
初のボードゲーム体験会✨
少し不安もあったのですが…
みんな終始、大盛り上がりでゲームを
楽しんでくれました!特にガンギの人気が高く
サイン会を急遽、開催w
外は雪でしたが、会場は熱気で溢れていました!#安塚#ご当地ヒーロー #ガンギ#青空ボードゲーム pic.twitter.com/YfnqpBQktp— ふりはた太地 (@daichifurihata4) November 30, 2023
口コミ、評判
ここの卒業生です。
スタッフの皆さんも学園生の皆さんも優しくて、面白くて、とても馴染みやすいです。
地域の方々の協力の元、手作業で田植えや稲刈りなど機械での作業が当たり前な今の時代には経験できないようなことも経験することができます。
校舎は自然に囲まれて、グラウンドには夏にはシーソーやブランコなどの遊具が置かれ、秋にはヤナキバヒマワリの花が咲き、冬には灯廊を作るイベントが行われていて、1年中楽しむことができます。
自分はここに通って、以前の自分より前向きに変わることができました。なので、行こうか迷っていたらぜひ見学だけでもいいので行ってみてください。
スタッフ皆様とても親身になって支援してくださいます。おかげ様で娘も安心して通っています。たくさんのいろいろな経験をして、充実した時間を過ごせていると思います。
学園長含めスタッフの方々の人情が伝わってくる凄く暖かい場所だと感じました。
息子に対して、スタッフの方が 「また遊びにきてね!」と息子に声をかけて頂いた時、人の暖かさを感じました。なんだか目頭が熱くなる思いでした。
息子も楽しんで登校しており、今後の人間的な成長に期待したいです。
素晴らしい場所だと思います。
まとめ:やすづか学園
やすづか学園は、不登校の子どもたちが自分らしさを見つけ、将来に向かって歩み出すためのユニークなフリースクールです。
新潟県上越市の豊かな自然と廃校を活用した環境の中で、寮生活を基盤に、子どもたちは集団生活のルールや他者との関わり方を実践的に学びます。
学習面では、一人ひとりのペースに合わせた個別指導で着実に学力をつけることができ、在籍校との連携によって出席扱いになる場合があるのも安心材料です。
また、豪雪地ならではの自然体験や、バンド活動などの多彩な体験活動は、子どもたちが自信を取り戻し、新たな興味や夢を見つけるきっかけとなります。
行政支援により低料金で利用できるため、経済的な負担も比較的少なく済みます。
親元を離れて自立心を育みたい子どもや、自然の中で心を癒し、自分を見つめ直したい子どもにとって、やすづか学園は希望の光となるでしょう。
【ドラマーのひとりごと86】
安塚ライヴありがとうございました!👏
終始楽しかった!
またやりたいなぁー!☺️お越しくださった皆様、
やすづか学園の先生方、在校生の方々
本当にお世話になりました!写真は雪むろそば屋さんでいただいた
蕎麦と天ぷらです。
最高に美味しかったです👏shogo pic.twitter.com/VFJFYHnQEh
— Wilson&Wilson’s@アルバム発売!! (@Ws_Official_Jp) June 25, 2024
まとめポイント
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やすづか学園は、不登校の子どもたちが寮生活を送りながら学ぶフリースクールです。
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新潟県上越市の自然豊かな環境で、のびのびと過ごせるのが特徴です。
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運営は上越市社会福祉協議会が行っており、行政からの支援があります。
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費用が比較的安価に設定されている点が大きなメリットです。
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共同生活を通じて、自立心や協調性を育むことができます。
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個別学習支援により、一人ひとりのペースで学べます。
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自然体験や音楽活動など、多様な活動を通して自信をつけます。
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在籍校との連携により、学園での活動が出席扱いになる場合があります。
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寮生活は親子関係を見つめ直す良い機会にもなります。
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事前に体験入学ができるため、本人の意思で決めることができます。